令和二年に入って間もなく「よるべ沼代」利用者の皆さんの多くがインフルエンザ感染に見舞われ、なんとか半月程で収束し、一息ついた後、新型コロナウイルスのニュースが流れ始め、感染拡大が続き、今も世界中にコロナウイルス禍が広がっています。新年度スタート直後、緊急事態宣言が出され二ヶ月間の自粛生活を余儀なくされ、やっと宣言は解除されましたが不安な生活が続いています。
入所施設の「よるべ沼代」利用者の皆さんには持病のある方や高齢な方が多くいられて不安は大きく、「わらべの杜」の子供達は三ヶ月間も学校に通えずで、各々外出を極力控え、施設内での生活が続き、通所施設「コスタ・二宮」「SP企画」「梅香園」「どーむ」支援センター「ぽけっと」十一箇所の「グループホーム」等法人内全体、職員一丸となって「ウイルスを入れない」「安心・安全・命を守る」を柱に懸命な予防策に努めています。年度初めから九月末までの各種行事は中止となり、その後の沢山の皆様をお招きしての恒例の行事も残念ですが控えさせて頂き、各施設内で利用者の皆さんが楽しくすごせる企画に変更となりました。マスクやフェイスシールド、仕切り壁なしに、お互いの表情を感じ合いながらのお付き合いに早く戻れることを心から願います。
そしてこの間、多くの方々から予防の為の備品等、沢山のご支援、ご寄付を頂きました。心から感謝申し上げます。
今年度に入って「よるべ会」では、検討を重ねた上での変化が始まりました。一つは「よるべ相談室」の設置です。これまで法人内各施設、事業所毎に相談支援員を配置し、計画相談等を対応してきましたが、制度の変化や、新たな相談依頼、モニタリング等のニーズに応える体制づくりと更なる支援力の向上、組織力による充実強化を図り、相談支援専門員三名のチーム編成となりました。
二つ目は“これからのよるべ会づくり”を考え、課長職を中心に人事異動を行いました。既に法人内の世代交代が否応なく生じています。法人事業の継承と発展の土台作りを目指して、特に幹部となる職員の養成を中心軸に検討を重ね、計十三名の人事異動となりました。各々の皆さん、新たな場において、これまでの実績を基に、より一層の幅広い力を獲得、発揮し、これからの「よるべ会」づくりの一役を担っていただくことを願っています。
社会福祉法人よるべ会 理事長
星野泰啓
(以上、よるべ会広報誌「かわらばん」 2020年夏号より転載)