ごあいさつ

力を合わせて新しい時代を創りあげていきましょう
社会福祉法人よるべ会 
理事長 星野泰啓


 平成26年1月20日、かねてからの動きがようやく実り、我が国は「国連・障害者権利条約」に批准し、平成26年2月19日からその効力が発せられました。 「障害者権利条約」は2006年の国連総会で採択されましたが、「当事者参画」「私たち抜きで、私たちのことを決めないで!」という障害者自身の声を反映することが求められています。あらゆる障害のある人の尊厳や権利を保証することを目指し、障害のある人のすべての権利をグローバルスタンダードの視点から検証し、具現化することを目指す義務が国際条約として確認されています。

 私たち「よるべ会」では1984年の創設時から「誰のための、何のための施設、職員なのか」を常に考え「当事者主体、当事者参加」を基本に、日々の実践を重ねてきました。当法人・施設・事業所において、これまで一貫して明示してきた基本方針は「国連・障害者権利条約」の主旨と重なります。法人の事業体系がいっそう広がっていく今、改めてこの基本に立ち返り、激しい社会情勢の変化を見極めつつ、更なる進展を図りながら、地域社会につながっていきたいと思います。

力を合わせて新しい時代を創り上げていきましょう。

社会福祉法人よるべ会について

障害のある方々の学ぶ・働く・暮らすを支援しています。

社会福祉法人よるべ会は、障害のある方々の学ぶ・働く・暮らすを支援しています。4歳の児童から、85歳の高齢者まで、人生という長い時間帯の中で、障害のある方々の様々な願いを受けとめ、誰もが自立した人生を歩むことができるよう応援しています。そのための児童入所施設、在宅の方の通所施設。就労への訓練や職場開拓。様々な方に地域生活を送ってもらうための相談センターやグループホーム。そして高齢者の方も安心して生活が出来る入所施設など、様々な形で支援を行っています。

「よるべ」 とは


よるべ、頼るべき場所と頼るべきは自分

 

 

「よるべ」とは
昔からの言葉で「寄る辺」とも書きます。
「源氏物語」などでは
「よるべ波路に漂わば・・・」
といった歌で使われている言葉です。
意味としては
自分が頼る場所や人。
身を寄せる場所や人。
家や保護者・配偶者を表しています。
この場合の「よるべ会」はみなさんが
身を寄せて頼る場所になりますね。

一方、よるべ会の玄関には
この「よるべ」にちなんだ書画が飾ってあります。

「おのれこそ
 おのれのよるべ
 おのれを惜きて
 誰によるべぞ
 よくととのえし
 おのれこそ
 まこと得がたき
 よるべをぞ得ん」

こちらは初期仏教の経典
お釈迦様の言葉を集めた「法句経」からの句です。

「自分自身がこそが頼るもの(よるべ)であり
 自分以外にいったい誰を頼ろうというのか
 日々自分を磨いて、鍛錬した自分の中にこそ
 本当にに頼るべきもの(よるべ)を見つけることだろう」

この教えと
われわれ「よるべ会」がめざす
「自立」の心はとてもよく似ています。

「やってもらう・決めてもらう生活から
 自分でやる・自分で決める
 誇りを持った人生をめざそう!」
 (よるべ会広報誌の標語より)


「よるべ会」は
身を寄せて、頼るべき場所であると同時に
自身が「よるべ」となれるよう自分を磨きながら
歩んでいく自立への道でもあるのです。

運営方針


障害がある人もない人も平等に、自立に向かい、暮らし合う社会をめざして

「障害がある人もない人も平等に、自立に向かって努力し、暮らし合う社会をめざした活動を基本とする。そして法人が行う様々な活動を通して、利用する人たち自身が主体的に社会参加に向かい、その関わりあいの中で成長し、人としての喜びが広く生まれ続ける環境づくりとその支援に努める。またそのためにも地域社会の福祉に積極的に貢献する」

よるべ会では児童が学ぶことから始まり、生活への訓練や職業訓練、そして成人を迎えての就労から地域生活への道を創っています。また地域の方と共に暮らしていく社会を実現するため、地域の方とふれあうイベント、行事参加、店舗経営、広報誌発行など様々な活動を行っています。

品質方針

現在、よるべ会では以下の品質方針を掲げて、サービスの向上に日々、取り組んでいます。

  • 1 私たちは適切なサービスを提供するために、各部署で高い技量と能力を得る努力を行い、それを支援の場で実践します。
  • 2 私たちはその実践にあたり、常に利用者一人ひとりの尊厳と権利を尊重し、利用者本位を元にしたサービス提供を基本とします。
  • 3 私たちは日々親切・笑顔・挨拶をモットーに気配りの行き届いたサービス提供を行う。
  • 4 私たちは常に品質の改善を図り、質の高いサービス提供を実践します。

大切にしよう5つのS

SERVICE, SPEED, SPIRIT, SPECIALTY, SATISFACTION

よるべ会の職員は5つのSを大切に掲げ
利用者さんの笑顔が生まれることを願いながら
日々の支援を行っています。




Service ”貢献・奉仕”
他に尽くし与え続ける活動は人としての使命、人たるゆえん。
Speed ”迅速”
他人を待たず、他人のせいにせず、自ら進んで行動する。
Spirit ”真心”
より善き人間となる。他人への思いやり無くして正しい判断や行動は出来ない。
Specialty ”専門性”
より良きスキルを身につけ、本業の役割を担う。玄人となる。
Satisfaction ”満足”
喜ばれる嬉しさ、達成感。